IT技術者初心者向け会計知識詳細
このプレゼンテーションでは、IT技術者の皆様に必要な会計知識を詳しく解説します。財務諸表の読み方から管理会計の実践まで、業務に役立つ内容をわかりやすくお伝えします。
MT
by MARUYAMA TOKUHISA
目次: 全50スライドの構成概要
第1章 会計の基本概念
会計の目的から複式簿記、財務三表まで基礎を学びます
第2章 損益計算書詳細分析
売上高から当期純利益までの流れを理解します
第3章 貸借対照表の深堀り
資産・負債・純資産の関係性を学びます
第4章 キャッシュフロー経営
資金の流れを把握し経営判断に活かします
第5章 管理会計実践編
IT業界での実務応用例を紹介します
第1章 会計の基本概念 (全8スライド)
会計の目的と社会的意義
企業活動の財務的側面を明らかにする重要性について解説します
財務三表の基本構造
貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書の関連性を学びます
複式簿記と会計期間
取引記録の基本原則と適切な期間区分について理解します
会計基準と実務原則
国内外の会計基準と実務上の重要原則を学びます
財務情報の透明性向上における役割
ステークホルダーへの説明責任
投資家や取引先などの意思決定に必要な情報を提供します
企業活動の健全性確保
適正な会計処理により企業活動の透明性を高めます
社会的信頼の構築
正確な財務報告は企業の社会的信頼の基盤となります
経営意思決定の支援
客観的な財務データに基づく合理的な意思決定を促進します
貸借対照表/損益計算書/キャッシュフロー計算書
貸借対照表(B/S)
特定時点での財政状態を表します
資産=負債+純資産
ストック情報の把握
損益計算書(P/L)
一定期間の経営成績を表します
収益−費用=利益
フロー情報の把握
キャッシュフロー計算書(C/F)
資金の流れを表します
営業・投資・財務活動
実際の現金増減
借方と貸方の関係性解説
借方(左側)
資産の増加を記録します
負債・純資産の減少を記録します
費用の発生を記録します
資金の使途を表します
貸方(右側)
資産の減少を記録します
負債・純資産の増加を記録します
収益の発生を記録します
資金の源泉を表します
現金主義 vs 発生主義の比較
純資産と返済義務の明確化
純資産(資本)
返済義務のない自己資金
固定負債
長期的な返済義務(1年超)
流動負債
短期的な返済義務(1年以内)
適時性と見越計上の実例
原則の理解
収益と費用は発生した会計期間に計上するべきです
見越計上の例
12月に利用した電気代の請求書が1月に届く場合でも12月の費用として計上します
ITプロジェクトでの適用
長期開発案件では進捗度に応じて収益を計上します
実務上の判断
重要性の原則に基づき、影響が小さい項目は簡便処理も可能です
IFRSと日本基準の主要相違点
のれん処理
IFRS: 減損テストのみ
日本基準: 定額法償却
研究開発費
IFRS: 開発費は資産計上可
日本基準: 全額費用処理
リース会計
IFRS: 原則すべて資産計上
日本基準: ファイナンスのみ
収益認識
IFRS: 5ステップモデル
日本基準: 2018年以降類似化
5分間質疑応答セッション
第1章の総括
会計の基本概念について学びました
会計の社会的役割
財務三表の関連性
複式簿記の原理
ポイントの確認
特に重要なのは以下の点です
発生主義の考え方
資産・負債・純資産の区分
国際会計基準の動向
質問タイム
ここまでの内容について質問を受け付けます
基本概念の理解を深めましょう
第2章 損益計算書詳細分析 (全10スライド)
4
P/Lの5大要素分解
売上高から当期純利益までの流れ
売上原価と販管費の分析
コスト構造の理解
特殊項目の取り扱い
営業外損益・特別損益・税効果
4
IT特有の会計処理
プロジェクト別収益認識・クラウドサービス
売上高から当期純利益までの流れ
1
売上高
商品・サービスの提供による収益の総額です
2
売上総利益(粗利)
売上高から売上原価を差し引いた金額です
3
営業利益
売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いた金額です
4
経常利益
営業利益に営業外収益を加え、営業外費用を差し引いた金額です
5
税引前当期純利益
経常利益に特別利益を加え、特別損失を差し引いた金額です
6
当期純利益
税引前当期純利益から法人税等を差し引いた最終的な利益です
棚卸資産評価の3方式比較
先入先出法(FIFO)
最も古く購入した在庫から順に消費されるとみなす方式です
物価上昇時に利益が大きく計算される傾向があります
後入先出法(LIFO)
最新の購入在庫から順に消費されるとみなす方式です
物価上昇時に利益が小さく計算される傾向があります
総平均法
在庫の取得価格を平均して計算する方式です
価格変動の影響を平準化できます
人件費率と広告宣伝費の最適水準
為替差損益の会計処理方法
為替差損益の発生
外貨建て取引の為替レート変動により生じます
決済時と会計期末での換算時に認識されます
会計上の分類
営業外損益として処理します
経常的な取引から生じる損益と考えられています
為替リスク対策
為替予約等のヘッジ取引が可能です
ヘッジ会計を適用すると損益認識を繰り延べられます
固定資産除却損の計上タイミング
除却の決定
資産を使用停止し除却することを決定します
帳簿価額の確認
除却時点での帳簿価額(取得原価−減価償却累計額)を計算します
除却損の計上
帳簿価額の全額を特別損失として計上します
資産の消去
固定資産台帳から該当資産を削除します
法人税等調整額の計算プロセス
1
1
会計上の利益
財務諸表上の税引前当期純利益
永久差異
交際費等の損金不算入項目
受取配当金等の益金不算入項目
一時差異
減価償却の差異
引当金の計上差異
課税所得
申告上の課税対象となる所得
のれん償却の影響度分析
のれんとは
企業買収時に支払った対価が、被買収企業の純資産を超える部分です
将来の超過収益力への期待を表します
償却方法の違い
財務諸表への影響
日本基準: 毎期定額の費用計上
IFRS: 減損時のみ多額損失計上
EBITDA: のれん償却を加算調整
予算差異分析の具体的ステップ
予算と実績の比較
各科目の予算額と実績額を対比します
金額差異と比率差異を計算します
原因の分析
販売数量の変動
販売価格の変動
コストの変動
効率性の変化
影響度評価
各要因が利益に与えた影響を数値化します
管理可能な要因と外部要因を区別します
対策の立案
分析結果に基づき今後の改善策を検討します
次期予算編成に反映させます
工事進行基準の適用事例
工事進行基準は開発の進捗に応じて段階的に収益を認識する方法です。大規模システム開発など長期プロジェクトで広く採用されています。
SaaS収益認識の特殊ルール
初期設定・導入
導入支援サービスは提供完了時に収益認識します
サブスクリプション期間
月額料金は提供期間にわたり均等に収益認識します
追加カスタマイズ
個別対応の開発は完了時に収益認識します
保守サポート
サポートサービスはサービス提供期間で按分計上します
第3章 貸借対照表の深堀り (全8スライド)
2
基本要素
資産と、負債・純資産の二つに大別されます
3
主要区分
流動性に基づき、資産・負債はそれぞれ流動と固定に分類されます
5
分析指標
安全性、効率性を表す重要な財務指標の基礎となります
8
掲載スライド
本章では貸借対照表の詳細分析を8スライドで解説します
1年基準の適用例外ケース
正常営業循環基準
1年超でも営業循環内の資産・負債は流動に分類します
システム開発の仕掛品
工事未払金
長期営業債権の例外
通常の取引から生じた営業債権は流動資産に分類します
長期割賦売掛金
延払条件付き売掛金
借換予定の負債
1年内返済予定でも借換が確実な負債は固定に分類します
借換予定の社債
借換予定の長期借入金
定額法と定率法のシミュレーション
IFRS16導入による影響事例
旧基準
オペレーティングリースはオフバランス処理
賃借料として費用計上
貸借対照表には計上せず
注記のみで開示
IFRS16の変更点
ほぼすべてのリースをオンバランス化
使用権資産として計上
リース負債を認識
短期・少額リースのみ例外
財務諸表への影響
主要な財務指標が大きく変化
総資産の増加
負債比率の上昇
EBITDA向上
資産計上可能な要件の具体例
研究局面
新しい知識の獲得活動はすべて費用処理します
開発局面(IFRS)
6つの要件を満たせば資産計上可能です
資産計上の要件
技術的実現可能性、完成・使用・販売の意図と能力が必要です
日本基準との違い
日本基準では研究開発費はすべて発生時に費用処理します
賞与引当金の計算テンプレート
IT業界平均値との比較分析
為替レート算定の実務フロー
1
取引発生時
取引日の直物為替レートで換算します
2
決済時
実際の決済レートで換算します
取引時との差額は為替差損益として計上します
3
期末評価時
期末日の為替レートで再換算します
評価差額は為替差損益として計上します
換算レートの選択
原則として期末日レートを使用します
期末前後の変動が大きい場合は平均レートも検討します
暗号資産の評価方法論争
活発な市場がある場合
市場価格に基づく時価評価が原則です
評価差額は当期の損益として計上します
活発な市場がない場合
取得原価による評価となります
減損の兆候がある場合は評価減を検討します
保有目的による区分
トレーディング目的の場合は棚卸資産として扱います
決済手段として保有する場合は現金同等物として扱います
国際的な動向
多くの国でまだ明確な会計基準は確立していません
各国の規制当局が独自のガイドラインを公表しています
第4章 キャッシュフロー経営 (全7スライド)
3
企業存続の基盤
キャッシュは企業活動の源泉
三つの視点
営業・投資・財務の活動別把握
3
短期的視点
日々の資金繰り管理
長期的視点
企業価値向上の指標として活用
運転資金変動要因の分解
1
1
売上債権の増減
売掛金・受取手形の増加はマイナス要因
回収サイクルの短縮がプラス要因
棚卸資産の増減
在庫の増加はマイナス要因
在庫回転率向上がプラス要因
仕入債務の増減
買掛金・支払手形の増加はプラス要因
支払サイクルの適正管理が重要
前受金・前払金
前受金の増加はプラス要因
前払金の増加はマイナス要因
R&D投資の評価指標設計
研究開発効率指標
研究開発費÷売上高で基本効率を測定します
業界平均と比較して研究開発の投資効率を評価します
イノベーション指標
新製品売上高÷総売上高で新規性を評価します
特許出願数や知的財産権の取得数も重要な指標です
長期的ROI
研究開発投資からのリターンは3〜5年で評価します
投資額と利益増加額の関係を時系列で分析します
最適資本構成の決定要因
資本コスト
株主資本コスト > 負債コスト
加重平均資本コスト(WACC)の最小化
税効果による負債のメリット
財務リスク
過剰な負債による倒産リスク
業績変動に対する抵抗力
財務制限条項への配慮
業界特性
IT業界は負債比率が低い傾向
SaaS企業は純資産重視
システム受託開発は運転資金重視
成長段階
スタートアップ期はエクイティ中心
成熟期は負債活用の余地拡大
キャッシュリッチ企業は自社株買い
企業価値算定への応用方法
1
1
FCF予測
将来の営業CF−設備投資額を予測します
割引率設定
WACCを用いて適切な割引率を設定します
現在価値計算
各期のFCFを現在価値に割り引きます
継続価値算定
予測期間以降の価値をターミナルバリューとして計算します
企業価値算出
割引現在価値の合計が企業価値となります
3か月先までの予測手法
日次資金繰り表
日々の入出金を詳細に予測します。入金予定と支払予定を確実に把握することが重要です。
週次予測ダッシュボード
週単位での資金ポジションを可視化します。資金ショートのリスクを早期に発見するツールです。
月次シミュレーション
複数シナリオでの資金シミュレーションが有効です。最悪ケースへの備えを検討しましょう。
在庫増加の危険性示唆
NPV/IRR計算の具体例
第5章 管理会計実践編 (全9スライド)
プロジェクト別採算管理
個別案件の収益性を詳細に把握し、リソース配分の最適化を図ります。
予算編成と実績管理
効果的な予算策定と予実管理により、経営目標達成を支援します。
IT資産管理とコスト最適化
IT資産の効率的な管理とクラウドコストの継続的な最適化を実現します。
ABC(活動基準原価)計算の導入
活動の特定
開発、テスト、保守など具体的な活動を明確にします
コスト集計
活動ごとにコストプールを形成します
配賦基準決定
工数、サーバー使用時間など適切な配賦基準を設定します
原価計算
製品・サービスごとに活動の消費量に基づいて配賦します
分析と改善
高コスト活動の特定と改善策を検討します
ゼロベース予算の設計手法
全活動の棚卸し
部門のすべての活動をゼロから見直します
既存業務の必要性検証
活動の優先順位付け
意思決定パッケージ作成
各活動の目的、成果、費用を明確にします
複数の実施レベル検討
コストと効果の関係性分析
パッケージのランク付け
経営目標への貢献度でランク付けします
戦略的重要性評価
投資対効果の算定
予算配分と実行計画
限られたリソースを最適配分します
重要度の高い活動から予算化
具体的な実行計画策定
開発工数原価の按分基準
工数ベース
プロジェクトに費やした時間に応じて原価を配分します
正確な工数記録システムの導入が前提条件となります
スキルレベル考慮
エンジニアのスキルレベルを加味した重み付け配分を行います
シニア・ミドル・ジュニアなど等級別の単価を設定します
タスク難易度
開発タスクの難易度に応じた係数を設定します
設計、コーディング、テストなど工程別に配分率を変えます
機能ポイント
開発する機能の複雑さと規模に基づく配分を行います
国際的な基準に基づく客観的な測定が可能です
限界利益計算の実務例
J-SOX対応のチェックリスト
ITガバナンス
IT戦略の文書化
IT委員会の設置
IT投資評価プロセス
ITリスク管理体制
アクセス管理
ID・パスワード管理規程
アクセス権限付与手続き
定期的な権限棚卸し
特権ID管理方法
システム開発・変更
開発標準の整備
テスト計画と実施記録
本番移行承認手続き
緊急変更管理手順
運用管理
障害管理手順
バックアップ・復旧手順
外部委託先管理方法
運用状況のモニタリング
経理業務自動化の具体策
RPA導入
定型業務の自動化で処理時間を短縮します
データ入力作業の自動化
帳票間データ転記の効率化
電子帳票化
紙帳票の電子化で業務効率を向上します
電子インボイス対応
電子帳簿保存法対応
クラウド会計
リアルタイム処理で業務を効率化します
銀行データ自動取込
仕訳の自動生成
業務プロセス改革
業務フローの見直しで根本改善を図ります
承認プロセスの簡素化
月次締め日程の最適化
ライセンスコスト最適化
ソフトウェアライセンスの適切な管理と最適化はIT予算の大きな削減機会です。未使用ライセンスの特定や、最適なライセンスタイプへの変更で年間10〜30%のコスト削減が可能です。
使用量ベース課金の監視方法
課金モデルの理解
CPUやメモリの使用量
ストレージ容量
API呼び出し回数
帯域幅(データ転送量)
ユーザーアクセス数
監視ツールの導入
クラウドプロバイダの管理画面
専用コスト管理ツール
予算アラートの設定
リアルタイム使用量の可視化
最適化の実践
リソースの自動スケーリング
不要リソースの特定と停止
リザーブドインスタンスの活用
最適なストレージ階層の選択
可視化ツール比較分析
質疑応答(15分)/補足資料の紹介
プレゼンテーションの総括
今回は会計知識の基礎から応用までを幅広く学びました
会計の基本概念
財務諸表の詳細分析
キャッシュフロー経営
管理会計の実践手法
質疑応答セッション
ご質問をお受けします
皆さんの業務に関連するトピックについて詳しく解説します
補足資料のご案内
より詳しい学習に役立つ資料をご用意しています
実務テンプレート集
詳細な計算例
推奨書籍リスト
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